2019年2月21日木曜日

平成31年2月21日

[時代を見据えた取組み支援を]

 2月19日、赤羽にあるJSC(日本スポーツ振興センター)のハイパフォーマンスセンターと、東洋大学情報連携学部を視察しました。

 ハイパフォーマンスセンターでは、中核となる国立スポーツ科学センターにて、最先端の医学やスポーツ科学・情報などを活用した体操の内村航平選手やバドミントン・卓球の日本代表選手たちのトレーニング風景を視察し、トップアスリートが国際基準・競技環境に沿った施設で集中的かつ継続的に強化活動を行うことの重要性、そしてそれを多面的に支援することの重要性を認識することができました。
 また、パラリンピックのトレーニングを視野に入れたNTC(ナショナルトレーニングセンター)拡充棟の建設状況も視察し、その完成がオリンピック・パラリンピックの一体的な支援に資することを期待しています。国としてしっかりバックアップしていきます。

 東洋大学情報連携学部では、坂村学部長の強力なリーダーシップで平成29年に開設した最先端のキャンパスに感銘を受けました。施錠・照明・掲示板などのハード設備やカリキュラム・マネジメントなどのソフトが徹底的にIT化・IC化されており、建物のデザインも隈研吾氏の非常にモダンなものです。
 授業における実践的なプログラミング教育や少人数によるディベート、イノベーション・コンテストなどの先進的カリキュラム、自動走行実験などの現場、三井住友海上火災保険と連携したリカレント教育の現場などを視察し、時代を見据えた人材育成に取り組んでいる私立大学を支援していくことの意義を感じました。また、施設で学ぶ海外からの留学生についての日本語支援や試験の仕組みについて要望をいただいたのでしっかりと対応して参ります。

[一石を投じた会見の波紋]

 昨年の地震で子供の安否確認の必要性に立脚し、大阪府教育庁が今年4月から府内の公立小中学校で児童が携帯電話を持ち込むためのガイドライン素案を検討しています。

 今から10年前に文科省は小中学校への携帯電話持ち込みを原則禁止する通知を発出していますが、その後の子供の所持率も飛躍的に上昇し、緊急連絡や安否確認などの手段として親御さんが携帯を持たせたいと要望されることも増えています。医学的な影響や弊害などにも慎重に目配りし、有識者や現場の先生方、保護者たちからの意見も伺って、上記した通知の見直しについて議論していきたいと私が記者会見で申し上げたところ、大きな反響を呼びました。

 今月は各学校に児童虐待事案の調査もお願いしているところで、色々負担をおかけしますが、是非子供たちの未来のためにお力をいただければ幸いです。