2019年9月17日火曜日

令和元年9月17日

[心より感謝]

 9月11日の内閣改造で、1年弱務めていた文部科学大臣を退任することとなりました。

 就任時に、幹部の汚職・次官の2代連続辞任など、深刻な状況にあった文部科学省の立て直しを安倍総理から指示されました。
 これを受け、文部科学省創生実行本部を設置し、若手職員とも意見交換して、コンプライアンスチームの設置や女性・ノンキャリアの局長就任、平成31年4月に国立大学法人で交代した理事のうち文科省からの派遣を半数に抑えるなどの人事改革を断行しました。併せて、意識改革や風通しのよい組織作りなど、「文部科学省創生実行計画」を策定して霞ヶ関改革のフロントランナーを目指すと宣言しました。

 不祥事への対処ではなく、前向きな業務への邁進の体制を作れたと自負しております。

 政策面では、臨時国会にて、被害者救済の強化を図る原子力損害賠償法一部改正案を成立させ、通常国会で幼児教育無償化法案を厚労省・内閣府と連携して成立させました。また、大学等就学支援法案の成立により、真に支援が必要な世帯・それに準じる世帯の学生の負担を大幅に軽減させることとなりました。

 学生の負担軽減と大学への支援を強化するとともに大学改革をセットで進めるという「柴山イニシアティブ」を策定し、同じく通常国会で学校評価やガバナンスの改善を内容とする学校教育法等の一部改正案を成立させました。また、法曹としての経験を活かし、法科大学院教育と司法試験の連携等に関する法律一部改正案についても成立させることができました。

 研究力向上はわが国の大きな使命です。柴山イニシアティブの一環として、研究人材・資金・環境の充実を大学改革と一体的に実行する「研究力向上改革2019」を取りまとめました。

 小中学校の先端技術を活用した教育の推進は、Society 5.0への対応のため不可欠です。学習指導要領による対応に加え、遠隔教育の2020年代初頭の普及、教育人材育成などを強力に進める「新時代の学びを支える先端技術のフル活用に向けて~柴山・学びの革新プラン」を策定し、新時代における学びを支える先端技術活用推進方策を取りまとめました。

 また、小中学校のエアコン設置やブロック塀倒壊対策などに大きな予算措置を行いました。

 中央教育審議会答申を踏まえて学校における教師の働き方改革について大臣メッセージを出したり、普通科高校のあり方などについての教育再生実行会議の第11次提言を取りまとめました。

 大臣メッセージについては、深刻な児童虐待事案を受け、子供たちへのメッセージも発出しました。

 NASA長官と月周回有人拠点(Gateway)検討加速など宇宙研究開発協力を書面で確認しました。

 大学医学部不正入試問題をきっかけに、大学入学者選抜の公正確保に関する有識者会議の報告につなげ、また女子・浪人生差別の解消に向けて道を開きました。
 東京福祉大学の在籍管理問題をきっかけに、留学生の管理徹底について法務省と連携して新方針を策定するとともに、外国人への日本語教育支援についても予算措置などを講じました。

 スポーツの分野では、ラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックに向けた新国立競技場の準備などとともに、不祥事が相次いだスポーツ団体について(中央・一般)ガバナンスコードの策定を行いました。

 文化の分野では、日本博の推進、京都でのICOM(国際博物館会議)の開催、ノートルダム寺院火災を受けた文化財の防火対策等についての緊急調査、日本人の名前のローマ字表記を姓名の順にすること、日中韓文化大臣会合への出席など、目に見える成果を上げることができました。

 これ以外でも、不登校・いじめ問題への対応、障害者の教育の充実、生涯学習支援、大学入試制度改革、著作権法改正への取組みなど、日々全力投球の毎日でした。
 志半ばの問題も多々ありますが、後任の萩生田光一大臣は教育問題に思い入れのある方であり、是非頑張って欲しいと強く願っています。

 支えて下さった全ての方々に心から感謝申し上げます。

[新たな任務へ]

 昨日16日、自民党埼玉県連の臨時大会にて、10年間務められた新藤義孝県連会長の後任に満場一致で就任することとなりました。重責に身の引き締まる思いです。

 統一地方選・知事選で厳しい結果もありましたが、新藤会長はこの10年で自民党の復活に大いに手腕を発揮してこられました。若輩の私がどこまでできるか不安もありますが、皆様と力を合わせて精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。

 また、党本部でも新たなミッションを拝命することとなりそうです。どのような立場となっても全力を尽くす所存です。