2019年4月5日金曜日

平成31年4月5日

[平成のその先へ]

 4月1日、新元号が「令和」となることが発表されました。

 30年ぶりの改元。前回は学生でしたが、今回は閣僚の一員としてその瞬間を迎えることができ、感無量です。明るい未来を創ることに全力を尽くす決意です。
 新元号への社会の反応も好意的で、しかも新商品やツアーの企画など、経済効果もかなりあるようです。最近中国情勢などの不透明感から、景気の先行きに悲観的な見方が出てきていましたが、こうした前向きな動きが続けば、来年のオリンピック・パラリンピックに向けて好景気を維持できるのでないかと期待しています。

 私がツイッターで、新しい元号の年数に「れいわ(018)」を足すと西暦の年数になると指摘したこともかなり話題を呼んでいるようです。元号は時代の鏡であり、日本の伝統でもありますので、これからも公文書や社会で生き続けることを期待しています。

 文部科学省では4月1日に新規採用職員の入省式が行われました。一連の文科省不祥事で逆風が吹いているにもかかわらず、あえて文科省を選んでくれた貴重な人材です。私の大臣挨拶では心から歓迎の意を表するとともに、気概を持って未来を切り拓いていきましょうと激励させていただきました。
 先般、私を長として立ち上げた文部科学省創生実行本部がとりまとめた改革案では、省内の意識改革、コンプライアンス室をはじめとしたガバナンス改革、採用区分や再就職のあり方等天下り批判のあった人事面での改革など、網羅的かつ意欲的なメニューがまとまりました。これを不断に実行・検証していくことで、私は文科省が行政改革のフロントランナーに一躍躍り出ると確信しています。後ろ向きの仕事が減れば、当然前向きに業務に取り組むエネルギーが強まり、時代の大きな節目にある教育・科学技術・文化・スポーツそれぞれにしっかり成果を残せるでしょう。

 3月23日に平成最後となる春の選抜高校野球が開幕し、私が始球式でストライクを投じたことが話題となりましたが、それに先立つ挨拶で「この中から次の世代のイチロー選手が誕生することを願ってやみません」とコメントしたこともニュースになりました。
 そして大会優勝校は愛知東邦高校。平成元年に続き、平成最後の大会で有終の美を飾ったのですが、元年当時のエース石川投手のご子息昂弥主将が投打で活躍し、まさに新しい時代を予感させる終わり方だったと思います。

 平成の、その先へ。希望にあふれる未来が私たちを待っています。