2017年2月13日月曜日

平成29年2月13日

[新機軸の日米関係]

 アメリカのトランプ大統領と安倍総理との会談はとても和やかなものでした。

 総理の渡米前から、トランプ政権の入国管理を巡って色々意見はありましたが、大統領就任前の電話首脳会談を受け、この時期にしっかり両国及び世界についてのビジョンを日米のトップが共有し、信頼関係を築くことの意義は非常に大きいと断言できます。(なお、基本的に入国管理はその国における判断事項であり、アメリカの問題についても同国の司法手続を経て決着することとなります。日本においてもマクリーン事件判決などで国際慣習法における入国裁量について言及されています。)

 私は今回の会談に先立ち、マティス国防長官が首相官邸を訪れ、安倍総理と50分間にわたり話し合いをした際にフルに同席していました。その時確認された日米同盟の強化、尖閣諸島が日米安保条約5条の適用範囲であること、普天間飛行場の辺野古移設が唯一の解決策であることなどは、今回の日米首脳会談で踏襲され、米軍駐留経費の増額は議論になりませんでした。
 また、昨日12日に日本海に向けて発射された北朝鮮によるミサイルについても、共同で非難する会見を催し、トランプ大統領から「日本を100パーセント支持する」という明言がありました。安全保障面における両国間の協力関係はしっかり固まったと言えます。

 経済についても、今の時代は安全保障と切り離して論じることはできません。世界において自由で公正な投資・貿易ルールを確立することの重要性を、そしてTPPの意義を、総理から臆することなくトランプ大統領に今回懇親会の席で話しました。トランプ氏はTPPからの離脱について覚書を発出していましたが、その場では反論ではなく自由と公正なルール確立の重要性について認識を共有するとのコメントがありました。そして経済問題については麻生副総理とペンス副大統領との協議枠組ができました。

 ここで強調したいのは、安倍総理と馬の合うトランプ大統領が基本的な両国の絆を確認し、そして大統領が信頼する腹心が個別の政策についてそれぞれのカウンターパートである日本の責任者と協議する体制が構築できたことです。稲田防衛大臣とマティス国防長官も日本でしっかり対談し、岸田外務大臣もティラーソン国務長官と今回の訪米において外相会談を行いました。政権発足直後でこれから個別の政策が固まってくるという時期にあって、実務の責任者同士がしっかりパイプを作ることができたわけです。

 こうした多層的な新機軸の日米関係を発展させていくとともに、総理はトランプ大統領に「言うべきことはきちんと言う」立場を堅持することによって、真の同盟関係が確立すると確信しています。為替の問題や具体的な通商関係など、これから詰めるべき部分は色々ありますが、私もそうした大きな鳥瞰図の中でしっかり役割を果たしていく所存です。

[しばワンCLUBの絆]

 6日、初当選以来お世話になっている飯島勲内閣参与が、応援して下さっている所沢しばワンCLUBの新年会で、北朝鮮問題や政局などについて講演をして下さいました。大井でも三芳でもしばワンCLUBの企画が続々と開催されています。感謝の気持ちで一杯です。
 東京での活動や取材などが増え、地元にはなかなか戻れないこともありますが、しっかり皆さんのお力や地元の方々の応援をお願いして、来たる戦いに臨む所存です。今後ともよろしくお願い致します!