2022年6月11日土曜日

令和4年6月11日

[未来を創る参院選]

 参院選投票日まであと1カ月となりました。岸田内閣の支持率も自民党の支持率も、国会最終盤になっても高い水準を保っています。

 理由については色々な分析がされていますが、総理の「聞く力」と、激動する海外諸国に比しての手堅い諸施策の運営が評価されているのは間違いありません。

 今度の選挙で問われるのは、安定した政権基盤を維持するのか否かです。

 野党の中で、立憲民主党と共産党は、9日の衆議院本会議での内閣不信任決議案に賛成しましたが、日本維新の会と国民民主党は反対し、足並みの乱れが露呈しました。
 参院選一人区の調整も野党間で十分進んでいません。

 気を緩めることなく、全力で選挙に臨んでいきます。

[これから進むべき道]

 特にウクライナ問題でわが国の安全保障をどう強化するかが大きく問われるようになりました。防衛費はNATO諸国のGDP比目標2%以上を念頭に置き、充実させます。
 日米安保体制の中、これまでは「盾」の役割に徹して迎撃力を控えめに備えてきましたが、ミサイルなどの攻撃がされることを念頭に専守防衛の範囲内で「反撃力」を保有します。憲法への自衛隊明記も行います。

 ロシアへの経済制裁に伴い高騰している資源価格について適切に対応します。現在実施中の原油価格・物価高騰等総合緊急対策による支出により、ガソリン価格は欧米より2割近く低く抑えられており、2月以降の消費者物価上昇率も日本では欧州の4分の1となっています。今後も肥料・燃料対策を含むエネルギー需給ひっ迫への手当や、中小企業を含めた賃金上昇に向けた諸施策も講じていきます。

 コロナへの対策も引き続きしっかり行います。リスクの高い方への4回目ワクチン接種が開始されましたが、今後は国産の治療薬やワクチン開発も確保します。また、医療提供体制を充実させ、感染症の際の司令塔機能を確立するとともに国と地方の情報連携もしっかり行えるようにします。
 水際対策を国際水準に合わせて緩和し、円安に伴う訪日客の復活も目指していきます。

 中長期的に必要なのは、私も力を入れてきた「人への投資」です。先端技術の人材育成からリカレント教育(社会人教育)まで、多様で質の高い教育の充実に努めます。また学びの保障も含め、人材育成や科学技術イノベーションへの予算を大幅に拡大します。スタートアップ(新規創業)への投資も急務です。

 今後の成長の牽引となるのが、「グリーン」と「デジタル」などです。脱炭素に向けた取組みを再エネ議連会長として応援していくとともに、デジタル田園都市国家構想による「全国どこでも便利な生活」を実現します。テレワークやオンラインによる授業・診察などの可能性もさらに追及していきます。

 不安に寄り添い、一人ひとりの幸せを守ることが大切です。
 不妊治療の保険適用が開始されました。出産一時金の増額、育休や放課後児童クラブの拡充などを進め、こども家庭庁の設置に伴って全ての子供の幸せな成長を応援していきます。

 孤独・孤立やいじめなどへの対策、介護予防・介護休業や地域包括ケアシステム、年金制度の充実などにもしっかり取り組んでいきます。真に必要な方々への各種給付金の迅速な支給も不可欠です。

 これからは経済安全保障・食糧安全保障の観点が重要になってきます。供給網(サプライチェーン)の強化や、食糧輸出力の強化が求められます。
 また多発する災害への備えも不可欠です。防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化計画を着実に実施するとともに、地域インフラの整備もしっかり行っていきます。

 財政でも、環境でも、この日本を持続可能でかつ明るい国にするのは今を生きる私たちの責務です。官民・中央地方・みんなで協力し合わなければいけません。
 そのために私も全力を尽くしていくことをお誓い致します。