2020年9月15日火曜日

令和2年9月15日

[激動の菅丸船出]

 

 昨日14日、菅義偉候補が第26代自民党総裁に選出されました。

 私は同候補を応援していましたが、当日両院議員総会のすぐ前の席で当選の瞬間を喜び合う幸運に恵まれました。安倍前総裁と各候補がしっかり握手をする姿を見て、これからは挙党「ワン・チーム」だと強く感じています。


 そのような中、各都府県連が実施した予備選挙の結果や世論調査を見ると、菅候補が掲げた安倍政権を継承し、さらに進めていくという方針は、党員のみならず多くの国民の方々にも支持されていることがわかります。

 

[最大の懸案は新型コロナウイルス感染拡大防止と社会経済活動の両立]

 

 しかし新政権は現下の難題、コロナ対策に直面します。幸い新規感染者も重症者も数に歯止めがかかってきましたが、秋から冬に向かう中で油断は禁物です。

 医療体制の充実と来年前半までの全国民分のワクチンの確保を目指すとともに、PCR検査の大幅拡充と合わせて移動などの活動を広げていかなればいけません。

 

[新生活様式で生産性革命を]

 

 今回、様々なコロナ支援策の実施にあたり、これまで日本人の勤勉さに隠れて発展が遅れてきた行政のIT化やリモートワーク、オンライン授業などをしっかり進めていかなければいけないことが明らかになりました。

 文部科学大臣時代に「柴山プラン」と名付けて遠隔授業の促進に向けて予算・人材を確保する取組みを始め、現在それを受けた「GIGAスクール構想」が進んでいます。AI(人工知能)、各種データ利活用、私も議員連盟で後押ししている量子技術などをしっかり進め、全ての領域で生産性革命を進めることが不可欠であり、そのために省庁の垣根を超えた規制改革などに取り組みます。

 

[未来の安心に全力]

 

 コロナ禍にあって非正規雇用の方々をはじめ多くの雇用が失われ、文化・スポーツ・観光などの産業も大きな打撃を受けました。雇用調整助成金の支給延長、最大200万円の持続化給付金、公庫や銀行による無利子・無担保などの総額230兆円の対策を必要な方々にスピードをもってお届けします。

 私の大臣時代に進めた幼児教育無償化、必要な方々への大学・専門学校の無償化を着実に実施するとともに、育休取得の推進・不妊治療への支援拡大など、女性活躍をしっかり応援していきます。人生100年時代を見据え、国民皆保険を守るとともに健康現役社会のさらなる進展を目指します。

 

[地域の工夫と輝きを大切に]

 

 それぞれの地域で特色ある官民・産学連携による活力を引き出します。地産地消・農商工連携の促進に加え、私が議員連盟会長を務める再生可能エネルギーの普及などを通じて分散型エネルギー社会、温暖化防止を進めていきます。地元ではサクラタウンのオープン、駅前開発や自然資源の活用などが進んでおり、応援するとともに全国にこうした様々な工夫を広げていきます。

 コロナや政情不安を踏まえ、これまで海外に展開していたサプライチェーン(生産拠点)を国内に呼び戻す対策を講じます。

 

[国益を断固として守り抜く]

 

 国際社会が不安定化する中で、日米同盟を基軸としつつ「自由で開かれたインド太平洋」連携を推進し、民主的で公正な国々の協力体制を確立します。

 国益をしっかり守り、そのうえで中国をはじめ近隣国との安定的な関係を構築します。拉致問題の解決・憲法改正などの懸案事項にも全力で取り組みます。

 

 様々な難題は山積していますが、こういう時だからこそ大きな前進・改革をするチャンスだと考えています。絆が失われつつあると言われますが、人々が孤立化するのでなく、多様性や創意工夫を大切にしつつ協力し合う社会、「想定外」という言葉を用いることなく、しっかりと危機管理のできる社会をつくり上げるため、これまでの経験と「正直者がバカを見るのはまっぴら!」という政治家としての初心を忘れることなく、これからも全力疾走を続けることをお誓い致します。