2025年7月22日火曜日

令和7年7月22日

 【解党的出直しを】

 7月20日投開票の参議院選挙で、与党が議席数を大幅に減らし、非改選枠を含めた全体の過半数割れとなりました。

 野党の皆さんは消費税減税や社会保険料の減額などにより手取りを増やすと主張し、特に国民民主党が大きな支持を集めました。一方私たちは、困っている人に迅速に支援をするための給付金や、当面のガソリン代・電気代・ガス代などの物価高対策を提示する一方、医療や介護、八潮市陥没事故などで注目されるインフラ整備などへの財源の確保を訴えました。

 今年既に春闘などで大幅な賃上げが実現しており、今後は中小企業でも物価高を上回る賃上げを実現できるよう、外注費のアップや価格転嫁の円滑化、生産性向上のためのイノベーション推進、設備投資減税などを進めると、街頭演説で繰り返し訴えました。
 しかし、参政党が「日本ファースト」を訴え、特に外国人が優遇されて富が流出していると主張し、ショート動画などでその主張が拡散すると、これまで自民党がLGBT法案への対応や中国などの日本に対する圧力への対応をしっかり行ってこなかったと不満を持つ方々が急速にその支援に動き出しました。

 自民党に対する支持が分散し、結果として逆風が予想以上のものとなったうえ、公明党も議席を減らすことになったことは、本当に残念でなりません。
 思い出すのは2009年で自民党が野党に転落した時、民主党政権が「コンクリートから人へ」との方針でインフラ整備を遅らせ、円高による経済の停滞、また東日本大震災への対応への遅延、また、政治の混乱に乗じて中国漁船の海上保安庁巡視船への体当たり事件が起きるなどの事象が発生したことです。今後の政局がどのようなものになるのか、本当に心配です。

 しかし、このような結果を招いたのは私たちの責任です。真摯に検証・反省のうえ解党的な出直しをしなければ自民党の未来はありません。
 昨年の総選挙に続き、これだけの敗戦を招いた執行部は、何らかのけじめをつけることが不可欠でしょう。もちろん自分自身も胸に手をあて、どのような態度をとるかしっかり検討していきます。

 全国で有能な同志の数々が議席を失ったことは痛恨の極みです。その思いも胸に刻み、今後も自らの信念を大切にしつつ国民の声に一層耳を傾け、さらにパワーアップして全力を尽くす所存ですので、引き続きご指導ご鞭撻賜りますよう、よろしくお願い致します。