[炎の弾丸出張カンボジア編]
1月15日から17日まで、1泊3日の強行日程でカンボジアに出張してきました。厳寒の埼玉・東京との気温差は30℃を超えていました。
折しも総理もオーストラリアと東南アジア3カ国を歴訪中であり、政府全体でこの地域の法の支配の確立とわが国の経済とのウィン・ウィンの関係を進めていくのに重大なミッションでした。当然官邸ではしっかり企画を詰めています。
特にカンボジアは過去において大国の目まぐるしい関与と大量虐殺などの国内政治の荒波に翻弄され、アンコールワットという世界最高の遺産や投資環境の潜在性に恵まれているにもかかわらず、まだまだ経済発展はこれからというところです。
今回は、日メコン友好議員連盟の塩谷立会長・元文部科学大臣や、この国に多くの学校支援をしてきている渡邉美樹議連事務局長・参議院議員、山本一太議連幹事長、吉川ゆうみ参議院議員とともに、政府要人や議会関係者のみならず、大学関係者、カンボジア日本人商工会関係者、若手与野党国会議員などと幅広い交流を短い日程の中で行い、大変充実した成果をあげられたと自負しています。
長くこの国の政治をリードし、もはや「レジェンド」の感があるヘン・サムリン国民議会議長、ダボス会議に出席のため不在だったフン・セン首相の名代となっているソー・ケーン副首相兼内相、首相のご子息でもあるフン・マネット王国軍統合参謀次長といった与党関係者とは、カンボジアの日本との極めて良好な関係を今後も発展させること、そのための人材育成にしっかり日本も関与していくこと、ASEAN地域の一体性の重要性などについて認識を共有するとともに、トランプ新米国大統領の誕生に伴う地域のこれからの安全保障や法の支配について真摯に議論させていただきました。
そして、今年の地方選挙や来年の国政選挙での動向が注目される野党救国党のケム・ソカー党首代行にもそのビジョンをしっかり伺うとともに、いかなる選挙結果であっても政治がしっかり安定することが経済にとっても極めて重要であることを強調させていただきました。
私が弁護士の時代から日本はこの国に対して民法などの法整備支援をしてきたところであり、制度上の経済インフラの充実はこれからだという話ですが、日本・中国をはじめ外国資本による開発は急ピッチで進んでおり、在カンボジア日本企業の方々によると、ベトナムとタイの結節点としてのカンボジアの潜在性はとても高く、日本の製品や事業への信頼も素晴らしいので、是非日本に対してそれをアピールして欲しいとのことでした。
また、驚いたことに、カンボジアの国立経営大学学長も、カンボジア工科大学の学長も、王立プノンペン大学の学長も、最高国家経済評議会顧問も、全て日本への留学経験がおありとのことで、これからの人材交流の重要性と可能性を感じた次第です。
サイ・チュム上院議長や与野党の次世代リーダーとなる議員たちとはこれからのカンボジアと日本の議員交流促進について語り合いましたが、皆さん日本への関心が高く、今月中に訪日される議員もおられます。しっかりこれからの両国間の架け橋となれるよう全力を尽くして参ります。