2017年8月16日水曜日

平成29年8月16日

[平和への祈り]

 8月9日、自民党を代表して長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に出席したのに続き、終戦の日15日には安倍自民党総裁の代理で靖国神社に参拝し、先の大戦で尊い犠牲となられた先人の御霊に謹んで哀悼の誠を捧げ、恒久平和への思いを新たにしました。

 それぞれの行事で戦争の悲惨さを体が震える程に感じ、こうした悲劇を二度と繰り返してはならないと強く思いました。今年核兵器禁止条約が採択されたのも、世界でこうした思いが広がったからでしょう。

 そのこと自体は素晴らしいことだと思います。しかし現実には北朝鮮等一方的にこの理念に背を向けて核開発を進めている国があり、そのような中で民主的先進国のみが条約に参加して核放棄をするということにはあまりにも無理があります。日本が核兵器国の核の傘に守られているからではなく、そのようなことが世界平和や核廃絶にかえって逆行するからです。

 私たちは核保有国・非保有国・核保有を目指している国も巻き込む形でいかに核軍縮を実効的に進めるかを考えていくべきです。私が外務大臣政務官を務めていた2009年、ニューヨークの国連本部で開催されたNPT(核不拡散条約)運用検討会議の準備委員会に日本を代表して出席した際、そのような趣旨のスピーチを行って評価されましたが、その後の国際情勢は依然として厳しいものがあります。
 今回の条約プロセスには日本は参加しませんでしたけれども、今後とも日本が唯一の被爆国としてどのように世界をリードしていけるか真摯に考えていきたいと思います。

 北朝鮮が米国へのミサイル攻撃を示唆する動きを見せていますが、諸外国と連携して自制を働きかけるとともに、日本に万一の被害が及ぶことがないようPAC3配備など万全の態勢を取っていきます。

 今年の靖国神社には、総理も閣僚も参拝をされませんでした。近隣諸国に対する配慮があったと思われ、私も「自由民主党総裁 安倍晋三 同総裁特別補佐 柴山昌彦」という肩書きで私費による玉串料奉納をした次第です。

 先人の国を思う気持ちを決して忘れず、またその思いに恥ずかしくない日本を築き上げるために、これからも全力を尽くすことをここに誓います。