[百聞は一見に如かず]
10月22日、浮島副大臣とともに、7年ぶりに授業を再開した福島県富岡町立小中学校を視察しました。若い世帯の帰還が進まず、生徒が各学年に1人から2人という厳しい環境で、避難先の三春校とライブ中継で連携した授業をするなど創意工夫を凝らし、また地域の方々にも参加いただいている旨伺って感動しました。
同県広野町に開校したふたば未来学園高校でも、被災した地域の高校生が復興に向けて実践的・主体的に課題解決を目指すプログラムや、海外に出かけて現地の学生と交流したり、外部の芸術家などから新しい知見を取り入れている様子を生徒たちから直に窺うことができ、今後他地域に横展開していきたいと同行記者にコメントしました。
福島第一原発も訪れ、廃炉に向けた取組みの進捗を確認するとともに、廃炉国際共同研究センターの研究棟や楢葉遠隔技術開発センターを訪れ、シビアアクシデントの状況究明やロボットを使った溶融燃料取出し技術について学びました。まだ道は厳しいですが、しっかり進捗を後押ししていきます。
[信頼回復への第一歩]
接待などをめぐる文部科学省の不祥事を受け、次官をはじめ人事を刷新するとともに、職員の懲戒処分を追加で行いました。また、私の就任前の事案であるとはいえ、率先して綱紀粛正に対する姿勢を示すべく、大臣給与2ヶ月分と年末の期末手当を返上する旨発表したところです。今後も職員と積極的にコミュニケーションを取りながら、文部科学行政の信頼回復を目指して共に尽力する所存です。
[医学部受験生に安心を]
東京医科大学で、入試の際女子学生に不利な採点が行われていたことが発覚したことを受け、文部科学省で全ての医学部医学科を対象に調査を進めています。
昨日23日、私から、事前の告知なく男子学生や現役生を優遇したり、同窓生の子供を不合格の成績にもかかわらず合格させている事例が複数見られたことを公表し、各大学に今度実施される入試における公正な対応を強く求めました。AJMC(全国医学部長病院長会議)の報告が来月まとまり、また文部科学省の調査も途上なので、具体的な校名の発表は控えましたが、年末の最終報告に向けてしっかり対応して参ります。