【大難産の予算成立】
昨日3月31日夕刻、年度末ギリギリのタイミングで令和7年度予算が成立しました。
前回のブログで紹介したとおり、当初は過去最高の一般会計115.5兆円だった予算は、審議の過程で野党の要求を飲んで修正を重ねました。
私が担当を務めた教育無償化に関する日本維新の会との協議では、国公私立を問わず現在年収910万円の所得制限にかかっていた授業料年間11万8800円の就学支援金につき、所得制限を撤廃。1064億円の追加支出となりました。
一方、いわゆる年収103万円の壁に関する国民民主党との協議では、国民民主党の主張する178万円までの引き上げを拒否し、年収850万円の所得制限のもとで160万円までの引き上げを提示。これにより6210億円の減収となりました。
高額療養費の自己負担額引き上げについても、多数回受診についてこれを見送って予算案は膨らみましたが、異例の省庁別審査などで基金の減額など歳出削減を行い、結局予算案は115.2兆円まで圧縮されて参議院へ。
その後わずか3日後に、患者団体のヒアリングの結果、高額療養費の自己負担額引き上げは全面凍結することとし、これに伴う105億円の追加支出を計上する一方、予備費を同額減額することにより予算総額は維持することとなりました。
その後も審議は難航を極め、政治資金の問題で既に政倫審で説明を行い、かつ昨年の総選挙で衆議院に鞍替え当選した世耕議員の参考人招致を与党が受け入れることを条件としてようやく昨日参議院本会議で予算案が可決され、憲政史上初となる当初予算の衆議院回付の採決を経て予算が成立したのです。
【難題山積】
少数与党というのはかくも国会運営が厳しいものだと改めて痛感しました。内閣不信任案をいつでも可決されるという恐怖感のもと、国会の主導権は野党に握られています。しかも、石破総理が公明党の斎藤代表に予算審議中にもちかけ、野党が予算案への反映を求めて猛反発した追加の物価高対策をどうするのか、また年度末まで決着できなかった政治資金のあり方についてどうするのか、今月3日にトランプ大統領が米国への輸入に際し、関税の25%までの引き上げを実施したら経済にどういう影響が出て、どのような対策が求められるのか、授業料無償化について来年度の方針をまとめる今年6月の骨太方針に至るまで私立高校の授業料や給食費についてどのように制度設計するのか、参議院選挙直前まで課題が山積しています。
それだけではありません。私が超党派の議員連盟会長を務める再審法改正議員連盟では袴田事件の無罪判決を受け、刑事訴訟法改正の議員立法案をまとめていますが、これまで腰の重かった法務省が法制審議会を立ち上げ、法務省主導でこの議論を進めようとしています。法務省が前向きに転じたのは議員立法の動きが活発化したからですが、検察庁の証拠開示への消極姿勢や再審請求開始決定への徹底抗戦などを見ると、まな板の上の鯉であるべき法務省が主導でお手盛りの法改正を行い、しかもこの熱く世論が盛り上がっているほとぼりを冷まして議論を長引かせようという意図が透けて見えます。
今国会中に何とか議員立法で再審法改正を実現すべく尽力する所存ですので、皆様のご支援を心よりお願い申し上げます。