[7期目のチャレンジ]
10月31日開票の衆議院議員選挙にて、おかげさまで7期目の当選を果たすことができました。
ご支援いただいた地元首長・議員の方々や支持者・ボランティアの皆様、そして友党公明党の方々、スタッフの皆さんたちに心から感謝申し上げます。
選挙中各所でのご激励は本当に励みになりました。
選挙中様々な場所で申し上げましたが、前回の追い風の選挙時ですら共産党候補を含む野党2候補の得票数を足すと私の得票数を2000票近く上回る計算でしたので、今回の選挙は厳しいものになると最初から見当はついていました。
党本部が実施した世論調査では、今年4月時点に比べて8月のコロナ拡大期には私の支持率が大きく落ち込み、それが総裁選・新内閣発足によってもさほど回復していないという状況でした。感染者数はこの間減り続けましたが、党幹部であった私にはコロナ対策や党の体質について厳しい目が引き続き向けられていたと自覚しています。
党改革については、自民党を代表してプロジェクトチームを立ち上げ、公明党の西田実仁参議院議員をはじめとするチームと、広島の事件を念頭に、当選無効となった議員にも全額支払われている歳費の返還義務を認める議員立法案を作成しました。もちろんこれ以外にも様々な課題に取り組む必要があります。
コロナ対策については、ワクチン接種の普及に伴い大幅に感染者数は減ってきたものの、私がいつも口にしている「正直者が馬鹿を見ない社会」実現のためには自粛を余儀なくされた事業者が割を食うような仕組みを改めることをはじめ、この欄で触れてきた行政のガバナンスのあり方や、決定のスピード・IT化の促進などの課題が残っています。
もっとも「正直者が馬鹿をみない仕組み」については遅ればせながら先通常国会冒頭で、感染症法と新型インフルエンザ特措法の改正による罰則と支援の仕組みが実現しています。
ただ、この法改正についても、要件が厳しくほとんど活用されていないうえ、私たち同僚議員の夜間飲酒や野党の反発もあり刑事罰は盛り込まれず、不十分なものでした。
選挙区のカラーもあると思います。選挙区最大の自治体所沢市について言えば、私の得票数は81,601票と相手候補とは1,231票差でしたが、比例区の投票先を見ると
自民党 51,995票
公明党 20,236票
立民党 35,453票
共産党 16,725票
国民党 8,382票
れいわ 7,207票
社民党 3,126票
N裁党 2,318票
維新 16,545票
合計 161,987票
となっていますので、自民が弱く共産が強い土地柄と言えます。相手候補は無所属だったことから党派を超えた支持が集めやすかったと思われ、維新票の行方が勝敗を決したのではないかと考えます。
文部科学大臣も経験しており、今回は大丈夫だろうという声を沢山いただきましたが、大臣時代在任中に進めようとした改革などについてもTwitterなどでは賛否両論がありました。ただ、自分としてはベストを尽くしたという自負がありましたので、あとは友党をはじめ地域の皆様の絶大なご尽力をいただいて、所沢を含む全ての自治体での勝利を収めることができました。
ふじみ野市に関しては市長選とダブル選挙となりましたが、4期目を目指す現職の高畑博市長と活動をコラボすることができ、かなり得票を伸ばすことができたと思います。高畑市長の再選も心からお祝い申し上げます。
結果としては過去2番目に多く、かつ久々の10万票超えの得票をいただいたので、そのご期待にしっかり応えるべく全力を尽くす所存です。
11月1日に埼玉県庁で記者会見をし、今回の埼玉選挙戦の総括を行わせていただきました。
立憲・共産の統一候補は確かに想定したほどの議席を得ることができず、埼玉県全ての小選挙区で自民党公認候補が議席を得ることができたのは大きな成果だったと思いますが、それは必ずしも野党連合が意味を持たないということではありません。
共産党が付いたことで、中道層が保守陣営に寄ったという側面はあるものの、軒なべて一本化候補が接戦を繰り広げたことから考えると、先述したとおりコロナ感染が大幅に減少したこと、国民の関心事が経済対策、特に成長戦略の構築に向いていたことが勝因ではないかと考えます。維新が全国的にみて躍進を遂げたのもそういう側面を裏付けるでしょう。
岸田総理は所信表明演説で「分配」を強調され、「改革」という言葉を使われませんでした。しかし国民が望んでいるのはやはり「改革」と「成長」であり、これがしっかり実現してこその「分配」であると確信しています。
今回、総裁選で支援した河野太郎前ワクチン担当大臣が地元に応援に入って下さいましたが、すごい人気であり、国民が改革を求めていることを実感させました。
これからもいただいた議席を存分に活用し、地域や日本の改革・発展のために尽力することをお誓い申し上げます。