2019年7月1日月曜日

令和元年7月1日

[夏の陣へ]

 通常国会が6月26日に閉会となりました。

 ロースクール法改正案がなかなか採決されずやきもきしましたが、文部科学省はおかげさまで提出法案全てを成立させることができました。関係各位に心より感謝申し上げます。

 G20も無事閉幕。いわゆる大阪トラックの宣言と米中の貿易戦争悪化回避ということで、意義のある内容だったと思います。その後の米朝会談というサプライズはありましたが、日本や世界にとっては「次の段階に続く」ということだと思います。

 このような内外の激動の時代には、何といっても政治の安定が必要です。7月21日実施の参議院選挙の勝利に向け、各地の応援に飛び回る所存です。
 また、上田清司知事の次期知事選不出馬表明に続き、元プロ野球選手・スポーツキャスターの青島健太氏が立候補の意思を明らかにしました。今度の参院選埼玉県選挙区に自民党公認で立候補される古川俊治参議院議員とは慶応大学の同窓生。文武両道で大変さわやかな方です。是非埼玉県の活力を向上させて欲しいと強く期待しています。

 和光市の理化学研究所に続き、6月27日にはつくば市で、KEK(高エネルギー加速器研究機構)、NIED(防災科学技術研究所)、NIMS(物質・材料研究機構)の視察を行い、これからのノーベル賞級の研究を後押しするとともに、環境・防災の取組みを国民に還元していく決意を新たにしました
 また、NTUT(筑波技術大学)では、視覚・聴覚に障害のある学生に対し、ニーズに合った点字・IT機器など様々なコミュニケーション手段を用いた授業を行っており、横展開するための方策を検討します。

 さらに、6月28日に教育再生実行会議でお世話になっている工藤勇一校長のご案内のもと、千代田区立麹町中学校を視察させていただきました。目的と手段を洗い直し、宿題や定期テストを廃止したり、部活外部委託やタブレットを使った生徒の個別・主体的な学習の推進など、現行制度のもとでも校長のリーダーシップにより公立学校の改革ができると実感。応援するとともに、タブレットの生徒一人一端末の実現に向けて力を尽くします。


















 







 








 









 









 










 










 











 











 












 












 













 













 














 














 















 















 
















 
















 

















 

















 


















 


















 



















 



















 




















 




















 





















 





















 






















 






















 























 























 
























 
























 

























 

























 


























 


























 



























 



























 




























 




























 





























 





























 






























 






























 






























 






























 































 













































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































2019年6月14日金曜日

令和元年6月14日

[自助・共助・公助の理念に向けて]

 5月末にトランプ大統領が訪日し、私も歓迎式典や晩餐会で言葉を交わしました。

 今後の日米関係や北朝鮮問題などについて首脳同士見解が一致したことはとても有意義でした。私がNASAブライデンスタイン長官と合意した宇宙開発についても大統領から言及され、スポーツ・文化の面でも大統領が大相撲夏場所の観戦を喜んで下さったことなど、特筆すべきだと思います。

 前々回のブログでも書きましたが、日本はその伝統をグローバル化に合わせつつも生かしていくことが大切だと思います。
 しかしあくまでも日本式の「伝統」や「和」は「自助・共助・公助」の上に成り立つものだと考えます。川崎市で子供たちを巻き込んだ殺傷事案や引きこもりの増加、年金制度に関する報道のあり方を見るにつけ、そうした認識の醸成を世代を超えてしていくことの大切さを痛感します。

 一昨日12日、品川女子学院中等部・高等部の視察に伺いました。高等部1・2年生を対象としたクラス別の「企業体験プログラム」では、秋の文化祭での「営業」を目指したそれぞれのクラスの企業理念や営業方針を親御さんたちの前でプレゼンテーションし、皆さんから出資を募るというユニークな授業が展開されました。親御さんからの企画に対する質疑にも的確に答えるなど、表現力・社会実践力を磨くのにとても適していると感心しました。

 昨日13日にはふじみ野市立東台小学校におけるコミュニティ・スクールの取組みを視察致しました。保護者や地域住民等が学校運営に参画する学校運営協議会を設置するもので、ふじみ野市では今年度から全ての小学校がこうした制度を導入しています。
 今回は地域の方々とともに、伝統的に行われてきたほうき作りの再現や、原料となる「ほうきもろこし」の観察を通じ、実践的な思考力の強化や地域への理解を深める様子を学ぶとともに、学校運営協議会の議論の様子も拝見し、地域と学校が協働していくことで、学びの質の深化に加え、世代間の交流や子供の安全確保、教員の働き方改革が進むことを確信しました。

 今後、文部科学省として2022年度までに全ての公立学校がコミュニティ・スクールになることを目指し、こうした取組みを横展開して参ります。

2019年5月7日火曜日

令和元年5月7日

[炎の弾丸出張米国編]

 令和への御代替わり当日1日から昨日6日まで、4泊で米国に出張しました。

 ワシントン到着後ホテルに寄ることなく連邦教育省のザイス副長官と、これからの初等中等段階を含む科学技術教育のあり方について中身の濃い議論をした後、駐米日本大使公邸へ。「AIサロン」と名付けた討論会が開催され、平井科学技術担当大臣、クラティオス大統領副補佐官と私がパネリストとなり、FOXのジョン・ロバーツ氏がモデレーターとなって、これからのAIの進む方向やデータ戦略などについて全編英語で討論。多くの日米産官学関係者が参加した有意義なひと時となりました。

 翌2日にはホワイトハウス隣接の国際会議場アイゼンハワービルへ。前日のAIサロン出席メンバーに加え、ドログマイヤー大統領府科学技術政策局長など科学技術分野の各政府責任者とともに、第14回日米科学技術協力合同高級委員会に出席しました。ここでもこれからの日米におけるAIに関する教育改革を柱の一つとした人工知能戦略が話し合われたほか、野心的なムーンショット型研究開発、量子技術分野での実務者を含む協力関係を推進することで一致し、報道でも取り上げられました。理化学研究所などの活用を進めます。

 その後、NASA(米国航空宇宙局)を訪れ、ブライデンスタイン長官と会談するとともに、Gateway(月近傍有人拠点)への参加検討加速など、双方の研究開発協力推進に向けた共同声明を発表し、こちらも報道されました。続いて国家宇宙会議ペース事務局長とも宇宙協力について会談。スペースデブリ(宇宙ゴミ)の処理や法的対応などにも話が及びましたが、日本が価値観を共有でき、かつ「言ったことをやる」信頼できるパートナーであることが先方から強調されたのは特筆できると思います。

 翌3日にはMIT(マサチューセッツ工科大学)を訪問。
 世界中を対象としたオープンラーニングについてサルマ副学長に説明を受け、知的創造物は共有財産であるという教授陣の使命感と、先端的なビジネスモデルが参考になりました。同大学宮川教授とは、日本における課題解決型ブートキャンプや日米オンライン教育協力などを、レズニック教授とはメディアラボという創造的施設においてプログラミング「スクラッチ」教育などを、それぞれ議論させていただき、是非今後の日本の教育政策に活かしたいと思います。

 その後にボストン美術館を訪問。有名な歌麿や写楽の浮世絵の原画などが所蔵されており、来年の日本博開催に向けてコラボを図っていきたいと美術館側に申し入れました。

 4日から5日にかけてはハワイ島で国立天文台ハワイ観測所を訪問・視察。

 前線が通過して雨天となる悪条件でしたが、夜には南十字星や天の川が見える状況となり、標高4200mのマウナケア山中腹にて天体望遠鏡でイータカリーナ星雲、M87星雲などを観測することができました。
 一旦ホテルに戻って翌日には、こちらも前日の雨で道が凍結して訪問が危ぶまれた山頂のすばる望遠鏡の視察が好天に恵まれ奇跡的に氷が溶けて実現。当該望遠鏡は設置後20年が経ちますが、8.2mの口径で、世界唯一の超広視野観測が可能な貴重な設備。ブラックホール探査に貢献するなど成果も出しており、これからも人的・物的支援をしていきます。隣接地には口径30mという超大型望遠鏡TMT計画が進行しており、日本も先端技術で応援していくことになります。

 今回の出張が日本の国力につながることを期待しています。

2019年5月1日水曜日

令和元年5月1日

[明るい未来を]

 いよいよ令和元年が始まりました。

 昨日4月30日には明仁天皇最後の国事行為となる退位礼正殿の儀に出席。平成の30年間はバブル崩壊後、日本の成長が低迷し、GDP世界2位の座を中国に明け渡したのみならず、日本企業の時価総額が世界のトップ100からほとんど姿を消した時期となりました。若者は将来への不安から内向き志向となりチャレンジ精神は影を潜め、首相が毎年変わる存在感の薄い国になっていったのです。

 戦争がなかったのは特筆すべきことでしたが、阪神淡路大震災や東日本大震災をはじめ大きな災害が相次ぎました。

 私は政治の世界に飛び込み、日本を何とか改革し、正直者が報われる活力のある社会、危機管理のできる社会を目指して懸命に努力してきたと自負しています。

 しかし最近何かが変わってきました。

 先進国で相次いで社会の分断・格差の増大により政権が不安定化し、規律や治安が脅かされるようになりました。日本型の和や伝統に多くの注目が集まりました。安倍政権のもと日本の経済は復活し、政治も今のところは安定しています。言わば、周回遅れとなったことで相対的に先頭ランナーに躍り出たような感覚です。

 文部科学大臣を拝命してつくづく感じるのです。これはわが国の教育・文化という永年にわたって培ってきたアセット(資産)によるものなのだと。そして皇室が日本社会の象徴であり、天皇陛下が常に国民に寄り添ってこられたことが、国民統合の非常に大きな要因の一つであるということを。

 これから否応なしにグローバル化が進む中で、私が改革を目指す姿勢は変わりませんし、若者には大いにチャレンジスピリットを磨いて欲しいと思っています。
 しかしその中で日本の精神やコミュニティを守り、世界にその尊さを広げ、日本型のコーポレートガバナンスを築いていくことが私のもう一つのテーマになることでしょう。もちろん、世界の温暖化防止とエネルギー改革も。

 現在はこの欄で何度も紹介した柴山イニシアティブ法案に加え、ロースクールに学ぶ学生たちの時間的・経済的負担を軽減する法科大学院法改正案・司法試験法改正案を審議していただいています。また、東京福祉大学などの大学や、都道府県が所管する専門学校等で、留学生の在籍管理に疑問が出ている件についてはしっかり調査し、就労の隠れ蓑として利用されたり、外国人学生に日本人学生より手厚い保護がなされていると批判されたりすることがないようにしていきます。

 令和はもう世界でなく、宇宙が舞台となる時代となるでしょう。明るく平和な未来を切り拓いていくべく、これからも全力を尽くして参ります。

2019年4月5日金曜日

平成31年4月5日

[平成のその先へ]

 4月1日、新元号が「令和」となることが発表されました。

 30年ぶりの改元。前回は学生でしたが、今回は閣僚の一員としてその瞬間を迎えることができ、感無量です。明るい未来を創ることに全力を尽くす決意です。
 新元号への社会の反応も好意的で、しかも新商品やツアーの企画など、経済効果もかなりあるようです。最近中国情勢などの不透明感から、景気の先行きに悲観的な見方が出てきていましたが、こうした前向きな動きが続けば、来年のオリンピック・パラリンピックに向けて好景気を維持できるのでないかと期待しています。

 私がツイッターで、新しい元号の年数に「れいわ(018)」を足すと西暦の年数になると指摘したこともかなり話題を呼んでいるようです。元号は時代の鏡であり、日本の伝統でもありますので、これからも公文書や社会で生き続けることを期待しています。

 文部科学省では4月1日に新規採用職員の入省式が行われました。一連の文科省不祥事で逆風が吹いているにもかかわらず、あえて文科省を選んでくれた貴重な人材です。私の大臣挨拶では心から歓迎の意を表するとともに、気概を持って未来を切り拓いていきましょうと激励させていただきました。
 先般、私を長として立ち上げた文部科学省創生実行本部がとりまとめた改革案では、省内の意識改革、コンプライアンス室をはじめとしたガバナンス改革、採用区分や再就職のあり方等天下り批判のあった人事面での改革など、網羅的かつ意欲的なメニューがまとまりました。これを不断に実行・検証していくことで、私は文科省が行政改革のフロントランナーに一躍躍り出ると確信しています。後ろ向きの仕事が減れば、当然前向きに業務に取り組むエネルギーが強まり、時代の大きな節目にある教育・科学技術・文化・スポーツそれぞれにしっかり成果を残せるでしょう。

 3月23日に平成最後となる春の選抜高校野球が開幕し、私が始球式でストライクを投じたことが話題となりましたが、それに先立つ挨拶で「この中から次の世代のイチロー選手が誕生することを願ってやみません」とコメントしたこともニュースになりました。
 そして大会優勝校は愛知東邦高校。平成元年に続き、平成最後の大会で有終の美を飾ったのですが、元年当時のエース石川投手のご子息昂弥主将が投打で活躍し、まさに新しい時代を予感させる終わり方だったと思います。

 平成の、その先へ。希望にあふれる未来が私たちを待っています。